ボウリングの師範の四条貴音と申します うぇぶ版

ABS S-950 幅広いゆーざーにおすすめのしゅーず

ABS950 top

 坊輪具(ぼうりんぐ)の師範を生業としております四条貴音です。

 先日、新しい靴を何足か購入したのですが、新しい靴を履くと足下だけではなくどこか全体がしゅっとしたようなそんな感じが致します。「どうせ足下は撮影しないから靴をはかせなくてもよいだろう」といっておそろかにしてはいけません。いけません。

 さて、坊輪具においても足下は重要な要素。『あぷろーち』に対して靴が合わないというのは投球の正確性を損なうだけではなく、怪我の原因にもなりますので、『ぼーる』以上に重要な要素ではないかと思います。

 そこで4月から始まる新生活に併せて坊輪具を始めたいという方に送る最適な『しゅーず』を紹介したいと思います。

 本日紹介するのはアメリカンボウリングサービス(以下ABS)社製のSー950です。こちらの『しゅーず』は定価9800円ですが、実売は6000円。更に計3000円相当の『すらいどぱーつ』が2枚と『すらいどひーるぱーつ』が1枚ついてくるので実質3000円。従って実質無料とまでは言いませんが、実質入門用の『しゅーず』とほぼ同額で『みどるくらす』の『しゅーず』が買えるのですから初心者にお勧めしない理由はありません。

 『みどるくらす』以上の『しゅーず』では入門用の『しゅーず』とは違い靴の本底の『ぱーつ』が交換できます。『あぷろーち』の感覚は『ぼうりんぐ場』ごとに異なるのはもちろんのこと、同じ『ぼうりんぐ場』であっても季節等によって覚が変わることがあり、その中で「滑り具合」を安定させることが必要になります。その「滑り具合」を調整する為は『すらいどぱーつ』や『すらいどひーるぱーつ』を交換するのが一番手っ取り早いのです。故に近年の『みどるくらす』以上の『しゅーず』では、本底の『ぱーつ』が交換できるようにつくられており、様々な交換用の『ぱーつ』類も『おぷしょん』として用意されています。

 付属してくる『すらいどぱーつ』は標準のセームレザーにそれよりも滑るフェルト、滑らないパックスキンと最初の『しゅーず』としては十分なものが付属していますし、『すらいどひーるぱーつ』もフラットノーマルヒールに『おぷしょん』のトリコヒールの2が付属しておりますので大抵の状況にも対応できると思います。

スライドソール

付属の『すらいどぱーつ』たちとりあえず4のセームレザーからはじめてすべりすぎるようであれば6のパックスキンへ、突っかかるようであれば2のフェルトにすると吉。

ヒール

『すらいどひーるぱーつ』は『フラットノーマルヒール』が2つと『トリコヒール2』が付いてきます。

 難点は取扱説明書の不備でしょうか? 『すらいどぱーつ』や『すらいどひーるぱーつ』の説明書のようなものが付いていないのでwebサイト等の広告を見ないと各ぱーつ類の特徴が理解できないというは非常に困ります。標準的な組み合わせの記載がないのはもちろんのこと、『あぷろーち』が滑りすぎる(もしくは滑らなさすぎる)時にどの『すらいどぱーつ』や『すらいどひーるぱーつ』を選べばいいのかぱっと分からないというのは非常に困りものです。DEXTERでは『すらいどぱーつ』や『すらいどひーるぱーつ』は『ぱーつ』の番号が増えれば滑るのが、ABSでは『ぱーつ』の番号が増えれば滑らなくなるので非常に困惑します。業界で統一しろとは言いませんがもう少し商品の取扱説明書をちゃんとして欲しいと思います。

S760ソール

S-760のそーる類を移植した例。まじっくてーぷのオス面とメス面はどこのめーかーも最近は統一されているのでこのような芸当ができます。

 とはいえ基本は低価格で高性能。状況を選ばずに使える汎用性の高さは初中級者だけではなく、上級者以上にとっても使い勝手の良い『しゅーず』であると言えます。新しい『しゅーず』の選択肢の一つとして一つ考えてみてはいかがでしょうか?