楽しいSPECTO その4 「PERFORMANCE」で行う練習
新年あけましておめでとうございます。 坊輪具の師範の四条貴音です。
さて、いわゆる三密を避けるための「そぉしゃる・でぃすたんす」を保ちながら坊輪具の修練に励むことが求められている昨今ですが、その強い味方になるのはやはりSPECTO。
本日は「PERFORMANCE」の「ディーププラクティス」、「プラクティス」の使い方について触れてきたいと思います。
「ディーププラクティス」について
中段メニューの「表を見る」の隣にある「ディーププラクティス」をタップすることで、先ほどまで表が表示されていたところがディーププラクティスの画面になります。 ディーププラクティスではAモードとA-Bモードの2つの画面がありますが、練習ではAモードの方が使い勝手が良いため、今回はAモードに絞って解説します。
図4-1 ディーププラクティスの画面
上がAモードで下がA-Bモード時の画面。 右上のトグルスイッチをタップすることでAモードとA-Bモードに切り替えを行うことができる(トグルスイッチの横の文字が黄色くなっている方が選択されているモードである)。
ディーププラクティスの画面では投球速度(初速)や回転数、スパットについてターゲットと範囲を入力することで、自分の投球の正確さを訓練することができます。先ほどの写真の例ですと、投球初速が17MPHをターゲットとして前後1.5MPHを許容範囲とする練習をしています。
ターゲットと範囲は任意の値を入れることができますので、例えば球速を15.0±0.5MPHの範囲に抑えて投げる練習とか、2番スパットを許容範囲2枚ぐらいで通す練習をすることができます。
図4-2 ディーププラクティスを用いた練習の一例
上は回転数を350回転前後で一定にする練習で、下は1番スパットと2番スパットの間(7枚目)を通す練習。 規定の基準の範囲内に収まっている場合は緑色で表示され、外れると赤く表示される。
「プラクティス」について
下段メニューの「プラクティス」をタップすることで「プラクティス」の画面が開き、事前に用意されたメニューを練習することができます。
練習セットの種類は多岐にわたるので自分に合ったものを選んで行うと良いでしょう。ただし、中には時間が膨大にかかるものもありますので(投球数が67回とか77回の場合それだけで2時間ぐらいかかってしまいます)、レーンを使用できる時間と相談の上で選んだ方がよいと思われます。
図4-3 練習セットの一部
収録されている練習セットは多岐にわたるので事前にDEMOから確認しておくとよい。
「マイ・練習」のタブをタップすることで以前のセッションの結果をSPECTO上で開いたりpdfファイルで確認することができます。 また、webサイトにログインすることでpdf形式のファイルでレポートを見ることができます。
図4-4 プラクティスセッションの結果
「評価」の各種Rankingと同様の形式の4枚組のpdfファイルで確認することができる。
まとめ
狙ったターゲットを正確に何回も繰り返して通す、球速を一定に保つ、回転数を一定に保つ、といった正確さと再現性が求められる修練においてSPECTOは効果を発揮します。「ディーププラクティス」を使えば自在に練習メニューが組めますし
「プラクティス」にも様々な練習メニューが事前に用意されています。これらの結果はpdf等で確認することができ、失投の傾向等も分析することができます。
これらの機能により、質の高い『自習』を行うことができますので、「そぉしゃる・でぃすたんす」が叫ばれる昨今においてはこれまで以上に強力なツールとなるでしょう。
なかなか練習会と行ったりすることが厳しい昨今ですが、質の高い『自習』で効率的に練習を続けるための一助となれば幸いです。