楽しいSPECTO その3
今回は「PERFORMANCE」で基本的なSPECTOの使い方について触れていきます。
「PERFORMANCE」では自由に計測したり、練習メニューを好きなだけこなしたり、ボールの評価や投球者の評価ができるモードです。
「SPECTO UNIVERSE」の画面で「PERFORMANCE」をタップするとこのような画面が出ます(図1)。この画面に入ったところで投球を行えばあとは勝手にSPECTOの方で記録を始めてくれます。
上の表ではボールの通過位置や球速等のデータが表示されています。表の各項目が示す項目については表1に記載してありますのでそちらを参照ください。
図1 PERFORMANCEの画面の例
表1 PERFORMANCEの各項目
項目 | 内容 |
---|---|
ファールライン | 投球角度から推定されるファールラインでのボールの落下点の推定値(単位は枚目) |
スパット | 15フィートでのボールの通過点(単位は枚目) |
ブレイクポイント (板目) |
ブレイクポイントでのボールの通過点(単位は枚目) |
ブレイクポイント (距離) |
ブレイクポイントでのボールの通過点(単位はフィート) |
入射時の板目 | 59.5フィートでのボールの通過点 |
投球角度 | ファールラインから10フィートの地点までのボールの角度 |
インパクト角度 | 57フィートから59.5フィートの間の角度 |
投球速度 (初速) |
ファールラインから3フィートまでの距離を通過する際の速度 |
入射時の速度 | 57フィートから59.5フィートの間の速度 |
回転数 (RPM) |
ボールの回転数 |
上段のメニューバーでは「表を見る」、「ディーププラクティス」、「3Dビュー」、「全投球を削除する」、「セッションを録画・保存する」という項目があります。
「表を見る」は「SPECTO UNIVERSE」から「PERFORMANCE」をタップした際に表示されるこの画面です(図1)。
「ディーププラクティス」は各セッション内での特定の項目の精度について確認することができたり(A)、特定の項目のデータを抜き出して確認することができる(A - B)モードです。各モードは右上のスイッチをスライドスライドさせることで選択することができます(図2)。
図2 ディーププラクティスモードの画面
上が(A)モードの画面で下が(A - B)モードでの表記
「3Dビュー」は投球データを3Dの図で表示できるモードです(図3)。投球ラインと各計測点でのボールの位置を表示するモードです。このメニューの下の図を3Dで見れるモードと考えてよいでしょう。
図3 3Dビューの画面
「全投球を削除する」をタップすることで現在進行中のセッションのデータを削除することができます。
「セッションを録画・保存する」はこのメニューバーで一番重要なメニューです。
原則、これらの投球データは現在のセッション中しか見ることができません。ですので、家でデータを確認するときはセッション終了時には必ずこのボタンをタップし、マイセッションからセッションのデータがweb上に保存されていることを確認してから閉じる必要があります。
大事なことなのでもう一度言いますがセッションは一時的にしか保存されませんので、セッション終了後に確認するときは必ず「セッションを録画・保存する」をタップして保存しましょう(図4)。
図4セッションの保存画面(日付については事情によりボカしています)
「My Session DD/MM/YYYY HH:MM」という名前でデフォルトでは保存されます(YYYY年MM月DD日は投球した日、HH:MMはセッションの保存時刻)。
「白カンタム」のようにメモを追加したり、全く別の名前にすることも可能です。
上段のメニューバーの下にある図はボールの軌跡を表した図表です。ボールの軌道の青いところがスキッド、赤がフック、緑がロールアウト、黄色がピンにヒットしたあとのボールの動きを示しています。
下段のメニューバーでは「LIVE」、「マイセッション」、「評価」、「プラクティス」があります。
「LIVE」はデフォルトの画面(図1)に戻るボタンで他の「マイセッション」や「評価」の画面を開いている際にこのボタンをタップすすることでデフォルトの画面に戻ることができます。
「マイセッション」をタップすることでそれまでのセッションのデータを確認することができます。ここにセッションを保存するにはセッション終了時に必ず「セッションを録画・保存する」をタップして保存しておく必要があります(図5)。
図5 マイセッションに保存されたデータ(日付については事情によりボカしています)
セッション名をタップすることで「YOU SELECTED A SESION」というウィンドウが立ち上がるので「OPEN SESSION」をタップするとセッションをデフォルト画面に開くことができる。
「評価」ボウラーのスキルやボールの挙動を評価するセッションです。「Ball Peformance Test」「Quick Rank」「Short Ranking Session」「Specto Ranking」とありますが、投球数とランキングに登録されるかどうかの違いです。タップすることで新たなセッションが始まりますので、規定回数投げてください。このとき投げ方、ライン等は一切変えないのがより正確に測定するポイントです(図6)。
図6 評価一覧
「マイ・評価」のタブをタップすると以前に行った評価の結果を見ることができます。
「プラクティス」をタップすることで事前に用意されている様々な練習メニューを自由に行うことができます(図7)。
図7 プラクティス一覧(一部)
「マイ・練習」のタブをタップすると評価の時と同様に以前に行った練習の結果を見ることができます。
SPECTOは「PERFORMANCE」だけでも非常に多くの機能があります。1時間程度のセッションではとても全てやりきることは不可能です。今日は何をやるか事前にある程度計画を立てておくことをお勧めします。